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[ 164] 安全な医療を提供するための10の要点
[引用サイト] http://www.mhlw.go.jp/topics/2001/0110/tp1030-1f.html
○ このため、医療機関においては、医療安全に関する職員の意識啓発をすすめるとともに、医療安全を推進する組織体制を構築していくことが求められます。 ○ この標語を参考に、それぞれの医療機関が、その特性などに応じてより具体的な標語を作成するなどの工夫が望まれます。 (2) 職員が業務を遂行するにあたって、医療の安全を確保するために基本となる理念などを、わかりやすく覚えやすい簡潔な表現でまとめたものとしました。 (3) この標語をもとに、それぞれの医療機関において、その特性などに応じた独自の標語が作成できるよう、各標語には解説、具体的な活用方法などを記載しました。 ○ 標語の策定にあたっては、医療機関等における既存標語の調査および先進国や他業界の取組に関する調査を行い、重要な分野および項目を検討しました。 ○ 医療の提供方法の特徴や医療機関の組織体制等を踏まえると、医療における安全管理体制の重要なポイントとして、A.理念、B.患者との関係、C.組織的取組、D.職員間の関係、E.職員個人、F.人と環境・モノの関係、という6分野が考えられます。 ○ これらの6分野において、特に重要なものとしては、(1)安全文化、(2)対話と患者参加、(3)問題解決型アプローチ、(4)規則と手順、(5)職員間のコミュニケーション、(6)危険の予測と合理的な確認、(7)自己の健康管理、(8)技術の活用と工夫、(9)与薬、(10)環境整備、の10項目があげられます。 ○ 「安全な医療を提供するための10の要点」は、この10項目について、分かりやすく覚えやすい標語としてまとめたものです。 ○ 今日、患者の安全は何よりもまず優先されるべきであることを再認識し、医療に安全文化を根づかせていくことが必要です。 ○ 医療における安全文化とは、医療に従事する全ての職員が、患者の安全を最優先に考え、その実現を目指す態度や考え方およびそれを可能にする組織のあり方と言えるでしょう。 ○ なお、安全文化という言葉は、他の分野では「安全性に関する問題を最優先にし、その重要性に応じた配慮を行う組織や個人の特性や姿勢の総体」(国際原子力機関1991年)という意味で用いられています。 管理者のリーダーシップの発揮、委員会やリスクマネジャーの設置、教育訓練の充実といった事故予防のための体制づくりに取り組みましょう。 業務の流れを点検し、個人の間違いが重大な事故に結びつかないようにする「フェイルセーフ」のしくみの構築に努めましょう。 ○ 患者と職員との対話によって、医療内容に対する患者の理解が進むとともに、相互の理解がより深まります。 ○ ミスが起こる要因はある程度共通していることから、その要因を明らかにし改善していくことが必要です。 ○ 効果的な安全対策を講じるためには、個人の責任を追及するのではなく、システムの問題ととらえ改善していく「問題解決型」の取組が必要です。 ○ 規則や手順は、現実的かつ合理的なものを、職員自らが考え話し合いながら文書として作り上げることが必要です。さらにそれらは、必ず守らなければなりません。 ○ 問題点や不都合な点が見つかった時には躊躇なく改善することが必要です。その際、あらかじめ関係する部門同士がよく調整することが必要です。 ○ 安全な医療の提供のためには、部門・職種の違いや職制上の関係を問わず、相互に意見を交わしあうことが重要です。 ○ 思い込みや過信は誰にでも起こりうるもので、自分では気がつきにくいものです。他人の目により互いに注意しあうことは、思い込みや過信の訂正にも有効です。 ○ ただし、漫然と確認するのではなく、業務分析を行い、確認すべき点を明らかにした上で、要点を押さえて行うことが重要です。 ○ 正しい知識を学び、的確な患者の観察や医療内容の理解により起こりうる危険を見通すことで、事故を未然に防ぐことができます。 ○ 安全な医療を提供するためには、自らの健康や生活を管理することが必要であり、このことは医療人としての基本です。 ○ 安全確保のための取組を人間の力だけで行うには限界があります。このため、積極的に技術を活用することで、人的ミスの発生を減らすことができます。 ○ 一つのミスが全体の安全を損なわないよう十分配慮され、操作性にも優れた機器や器具などを使うことが大切です(フェイルセーフ技術の活用やユーザビリティへの配慮)。 ○ 誤薬を防ぐために、医薬品に関する「5つのR」に注意することが必要です。5つのR(Right=正しい)とは、「正しい患者」、「正しい薬剤名」、「正しい量」、「正しい投与経路」、「正しい時間」を指します。 ○ 療養環境の整備は、患者の快適性の観点からだけでなく、転倒・転落等の事故予防の観点からも重要です。 ○ 今回策定された「安全な医療を提供するための10の要点」は、全ての医療機関に共通する基本的な考え方として作成したものです。 ○ この標語の活用により、それぞれの医療機関で職員の医療安全に関する理解が深まることが期待されます。 ○ この標語の作成にあたって、独自に標語を作成していた医療機関に標語作成のきっかけ、作成方法、普及方法、標語作成による効果等に関するアンケート調査を行いました。 ○ 以下には、このアンケート結果から示唆された、(1)標語作成への取組の意義、(2)標語の作成方法、(3)職員に対する周知の工夫、についてとりまとめました。 ○ 標語により、職員の医療安全に関する意識の向上や、ミスを犯しやすい場面での注意喚起につながります。 ○ 各々の医療機関がそれぞれの施設内のどこに危険が潜んでいるかを全職員が認識し、具体的な対策を策定することが重要です。 ○ このため、各々の医療機関が独自の標語づくりに取り組むことが求められます。これにより、職員の安全への意識や相互のコミュニケーションが深まり、医療安全がより一層進展することが期待されます。 ○ なお、作成された標語は、新人研修の教材として用いるなど、すべての職員にその具体的意味まで理解してもらうよう配慮することが重要です。 ○ 医療機関における標語は、(1)医療安全に対する基本理念や原則の周知と職員の意識啓発、(2)それぞれの部門の業務内容に応じた具体的な実施手順やチェックポイントの提示、を目的とした2種類のものを作成することがより効果的であるといえます。 ○ 医療機関全体で共通する考え方(上記(1))を標語として作成する場合には、各部門の職員から構成される検討組織で作成することが望まれます。この検討組織は、安全管理のための既存の組織を活用するほか、新たな組織を設置することも考えられます。 ○ 管理者のリーダ−シップのもとに、各部門の職員が話し合って作成することにより、各医療機関に潜んでいる危険に関する共通理解が進むとともに、職員相互のコミュニケーションが図られます。 ○ また、具体的な実施手順やチェックポイント(上記(2))に関する標語については、医療機関内のそれぞれの部門で独自に作成していくことが必要です。 ○ 各部門で作成する場合には、部門内の職員が話し合って作成していくことが望まれます。これにより、より専門的で内容のある話し合いができ、業務改善に結びつくという効果も期待できます。 ○ 以下の方法を参考として、それぞれの医療機関にあった方法により、職員全員に普及していくことが望まれます。
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